「比重計って浮き式と屈折計、結局どっちを買えばいいの?」「安いほうで足りるなら、それでいいんじゃない?」
海水水槽を始めようとすると、必ずこの疑問にぶつかります。結論から言うと、最初の1本は浮き式で十分です。ただし、水槽が軌道に乗って生き物が増えてきたら、屈折計に買い替えることをおすすめします。わが家も、立ち上げ当初は浮き式1本で回していましたが、約1ヶ月後に屈折計を買い足しました。
わが家の失敗談
正直に言うと、比重計は最初の30cm水槽のときにはちゃんと使えていませんでした。立ち上げて3日目、水質が安定する前に魚を入れてしまい、翌朝カクレクマノミ1匹とデバスズメダイを死なせています。原因は比重の管理不足だけではありませんが、「数字をきちんと見ていなかった」ことは間違いなく反省点のひとつでした。
水をいちから作り直した21日目、ようやくアンモニア・亜硝酸が検出されなくなり、比重も安定した状態でニモ(カクレクマノミ)と再出発できました。このとき使っていたのが、価格の安い浮き式の比重計です。
それから約1ヶ月後、目盛りをもっと正確に読みたくなって屈折計を買い足しました。以来、うちでは比重を読むのは娘のゆいの係になっています。父と一緒に光にかざして目盛りを読むのが、ちょっとした日課です。
この記事が向いていない人
- すでに屈折計を持っていて、誤差にも困っていない人(買い替える必要はありません)
- サンゴなど、比重の微妙な違いがシビアに影響する生き物を本格的に育てている人(このクラスは屈折計一択なので、比較で悩む段階はもう卒業しています)
逆に、「これから海水水槽を始める」「浮き式を使っているけど、そろそろ買い替えを迷っている」という人には参考になるはずです。
比重計の種類と選ぶ基準
海水水槽で使う比重計は、大きく2種類あります。
- 浮き式(ハイドロメーター):水に浮かべて目盛りを読むタイプ。プラスチック製の箱型と、ガラス製の浮きばかり型がある
- 屈折計(リフラクトメーター):水を1〜2滴のせて、光にかざして覗き込むタイプ
選ぶ基準はシンプルです。
- 予算を抑えて、まず海水を作れるようにしたい → 浮き式
- 数字の細かさより、置き場所を取らない・持ち運びやすいものがいい → 屈折計
- 気泡や目線の角度で誤差が出やすいのが気になる → 屈折計
- 子どもと一緒に目盛りを読む係を作りたい → どちらでも可(わが家は浮き式→屈折計の順で両方経験させました)
海水魚の飼育に適した比重は、一般に 1.020〜1.026 の範囲とされ、わが家では 1.022〜1.024 を目標にしています。浮き式でも屈折計でも、この範囲に収まっていれば実用上は問題ありません。
比較表
| 浮き式(ハイドロメーター) | 屈折計(リフラクトメーター) | |
|---|---|---|
| 価格帯の目安 | 数百円〜3,000円弱 | 3,000円台〜2万円台(自動温度補正・防水タイプは高め) |
| 誤差の出やすさ | 気泡の付着・水温のズレで誤差が出やすい | 使用前のキャリブレーション(校正)を忘れなければ安定 |
| 使い方 | 水槽の水に浮かべて目盛りを読む | サンプル液を1〜2滴垂らして光にかざす |
| 置き場所 | 常時水槽内に入れっぱなしにする使い方もある | 使うときだけ取り出す。保管はコンパクト |
| 向いている人 | まず海水を作れるようになりたい初心者 | 数字を正確に管理したい人・サンゴを検討している人 |
※価格帯はメーカー・仕様により変動します。購入前に販売ページで最新の価格をご確認ください。
商品ごとの解説
Q&A
Q. 浮き式と屈折計、両方買う必要はありますか? A. 必須ではありません。屈折計1本でも問題なく管理できます。わが家がたまたま浮き式→屈折計の順で買い足しただけで、最初から屈折計を選んでも失敗ではありません。
Q. 比重計の目盛りが毎回微妙に違います。故障でしょうか? A. 故障とは限りません。浮き式は気泡や水温のズレで数値がブレやすい道具です。屈折計でも、キャリブレーション(ゼロ点調整)を忘れると誤差が出ます。まずは説明書どおりの手順を見直してみてください。
Q. 比重は毎日測ったほうがいいですか? A. 立ち上げ直後や水換え直後は毎回、安定してきたら週1回程度の水換えのタイミングで測れば十分というのが、わが家の感覚です。
Q. 目標の比重はどれくらいですか? A. 海水魚の飼育では一般に1.020〜1.026の範囲とされています。わが家は1.022〜1.024を目安にしています。ただし迎える生き物によって適正値は変わるので、購入したショップにも確認すると安心です。
Q. 子どもに測ってもらっても大丈夫ですか? A. 屈折計は数滴の水で測れるので、水槽に直接手を入れる必要がなく、子どもと一緒に取り組みやすい道具です。わが家では目盛りを読むところだけ一緒にやってもらい、水のサンプルを取る作業は大人がやっています。
買ったあと最初にやること
- 浮き式は使う前に気泡を確認する:水に沈める前に軽く振って、目盛り部分に気泡が付いていないか見ておきます
- 屈折計は使う前にキャリブレーションする:付属の説明書に沿って、真水(またはメーカー指定の校正液)でゼロ点を合わせます。これを飛ばすと数値がズレたまま使い続けることになります
- 水温も一緒に記録する:比重は水温によって読み方が変わる道具もあるため、測ったときの水温もメモしておくと、あとで見直すときに役立ちます
- 最初の1週間は毎日測る:立ち上げ直後は数値が動きやすいので、慣れるまでは水換えのたびだけでなく毎日測っておくと安心です